世界をつなぐ現場から 〜歩み寄りの先にある信頼〜
第一営業部マネージャー兼NILO課マネージャー
佐野正一郎

ナイガイは、国内外に6か所の生産拠点を持ち、グローバルブランドとともに手袋の企画開発・生産に携わっています。
なかでも、インドネシアのパートナー工場とは約35年にわたる信頼関係を築き、主要な生産拠点の一つとして安定した供給体制を構築してきました。
また、現地にはNILO(NAIGAI Indonesia Liaison Office)を設置し、量産体制の安定と確実な供給を支えています。
その現場をつなぐ一人が、営業部・NILO課マネージャーの佐野さんです。
ここでは仕事内容とあわせて、現地での暮らしについても話を伺いました。
信頼を築く言葉の力

佐野さんは入社前、オーストラリアとニュージーランドへの留学経験があります。28歳で入社後は、業務部と営業部を経て、現在は営業部とNILO課の業務を兼務しています。
初めての海外出張は、入社直後に行ったスリランカ工場での1か月研修でした。
現地で縫製方法や生産工程を学び、その後は入社1~2年目にインドネシアへ出向きました。海外経験があったこともあり、不安よりも「現地の人と関われる楽しさ」の方が大きかったといいます。
現在は、パートナー工場と生産や納期の調整を行うほか、
賃金の見直しの交渉や、クライアントのアテンドや検品業務担っており、役割は多岐にわたります。
ですが、順調に見える歩みの裏には、苦労もありました。
入社3年目の頃、まだ知識が十分でない状態でナイガイを代表して現地へ赴き、まずは自分の存在を認めてもらうところから始まりました。
信頼関係を一から築く過程が、何よりも大変だったと振り返ります。相手は自社工場ではなく、あくまでもパートナー工場。
発注側という立場であっても、今後のビジネスを考えると、上下ではなくフェアな関係を築くことが重要だと考えていました。
ですが、その思いを形にするまでには、時間と対話が必要でした。
その中で大きな力となったのが、言葉です。
佐野さんは、NILO立ち上げメンバーとして約3年間現地に駐在するなかで、インドネシア語を習得しました。言語を通して距離が縮まり、関係性はより強いものへと変わっていったといいます。
一方で、フェアな関係を築いていても、時には無理をお願いせざるを得ない場面もあります。それでも
今までの信頼関係のもとで助け合いながら要望に応えてくれ、結果としてそれがクライアントの喜びにつながる瞬間には、大きなやりがいを感じるといいます。
現地の食事と暮らし

ナイガイは、ジョグジャカルタとセマランの二つの地域に拠点を持っています。
両拠点は車で約3時間ほど離れているため、ジョグジャカルタで仕事がある場合は社宅で寝泊まりし、セマランで仕事があるときはホテルに滞在します。
社宅では食事や宿泊環境が整えられており、安心して仕事に向き合える体制が築かれています。
社宅でメイドさんが用意してくれた食事をナイガイの出張者と囲む時間や、外でパートナー工場の関係者とローカルフードを囲む時間も、大切なコミュニケーションの一つです。
また、現地の食事は日本人にも馴染みやすい味で、とくにミーアヤムやサテカンビンは絶品だそうです。
挑戦を支える環境

佐野さんが入社当初から描いていた「海外で働く」という夢。これを今、実現できている背景には、挑戦を後押ししてくれる会社の存在に加え、協働する仲間や家庭の支えがあるといいます。
発注側でありながら、対等な立場で信頼関係を築くこと。
インドネシアパートナー工場は、これまでの積み重ねがあるからこそ、ナイガイの主要な生産拠点として、確かなパートナーシップを保っています。
今後、スポーツ以外の様々なカテゴリーの手袋製造にも挑戦していきたいという佐野さん。
佐野さんの歩みもまた、ナイガイのグローバルなものづくりを支える一つの力になっているのかもしれません。